202004

最近は干渉フィルターと冷却CMOSカメラを使って自宅で撮影しています。
画像処理は控えめにして、星空(宇宙)の美しさを表現していきたいと思います。
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202002
  令和2年4月24日   
アトラス彗星 

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.6倍レデューサー)  LPS-PⅡ ZWO ASI294MC-PRO GAIN370 60s×5  M-GEN Si8 他 4月23日 深谷市内
パンスターズ彗星 

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.6倍レデューサー)  LPS-PⅡ ZWO ASI294MC-PRO GAIN370 60s×18  M-GEN Si8 他 4月23日 深谷市内


M94

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm ED屈折用0.8倍レデューサー)  LPR-N ZWO ASI294MC-PRO M-GEN Si8 他 4月14日 深谷市内
 M16 (AOO合成)
M16 (SAO合成)

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.6倍レデューサー) OⅢ(17.5分) Hα(17.5分) SⅡ(17.5分) ZWO ASI1600MM-PRO GAIN300  M-GEN Si8 他 4月19日 深谷市内
雲が流れる中チャンスを覗い撮影、薄明まで50分ほどしかないため、ゲインを上げて撮影、中心部は露光オーバーとなり細部がつぶれた。また、0.6×レデューサー使用による周辺の星像の乱れはスケアリングとバックフォーカスの調整要か?カラーバランスを若干シフトして爽やかなイメージしました

左のM16は同じ画像の合成方法を変えたものです。
通常のカラー写真の様ですが、ナローバンドにより光害の影響を受けにくく、空の良い環境下に出向かなくても撮影できるのが大きなメリットとで、時間とお金の節約になります。
 
 金星

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm)  SⅡ L UV PL20mm ZWO ASI1600MM-PRO AutoStakert!2.6.8 Si8、他 4月15日 深谷市内
Venusフィルターと
LとSⅡで撮影しカラー合成。UVフィルターは露光時間が長くかかるためシーングの影響をもろに受けてディティールが出ません。
アトラス彗星 

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm ED屈折用0.8倍レデューサー)  LPR-N ZWO ASI294MC-PRO M-GEN Si8 他 4月14日 深谷市内
強風による影響で星が膨らみいびつになっています。核が無いようですね
 亜鈴状星雲(SAO合成)
 亜鈴状星雲(AOO合成)
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) OⅢ(24分) Hα(24分) SⅡ(34分) ZWO ASI1600MM-PRO GAIN300 一部220  M-GEN Si8 他 4月15日 深谷市内 
非常にぬけが良く、時々強風の吹く中、更に下弦の月が南に明るく輝いていましたが、さすがにナローバンドフィルターでカブリは殆ど無し。まだこの処理は手探り状態ですが、モノクロ冷却カメラは同クラスのカラーに比べ解像力が高く、多様性があり当分楽しめそうです。
SAO合成したM16

 笠井トレーディングBLANKA-80EDTⅡ(口径80mm、焦点距離480mm、ED屈折用0.8倍レデューサー≒384mm) OⅢ Hα SⅡ ZWO ASI1600MM-PRO GAIN200 各2分×7枚  M-GEN Si8、他 4月11日 深谷市内
 
 Uvフィルターによる金星

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm)IDAS UV372-80 Hα ZWO ASI1600MM-PRO AutoStakert!2.6.8 Si8、他 4月8日 深谷市内
Venusフィルターと
Hαで撮影しカラー合成してみました。
上左のM16は大きな月のある中での撮影でしたが、新たに入手したモノクロ冷却カメラとナローバンドを使ってのファーストライトです。最新の1600MM-PROは長時間は試していませんが2分程度の露光ではダークノイズ(アンプノイズ)が殆どありません。上の写真はダーク補正なしでSAO合成しました。月齢17.7の月の影響で合計露光時間が僅か42分でした。M16の特性と月の光の影響か? Hαは良く写りましたが、OⅢとSⅡはカブリで殆ど写らずに合成したため緑色単色に近い写真となってしたところが残念です。
M13

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) サイトロンQBPフィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 300s×6  M-GEN ダーク処理 Si8、他 2月28日 深谷市内
M22

 BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) Quad BP 、LPS-PⅡフィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN3370 60s×11  M-GEN ダーク処理 Si8、他 3月25日深谷市内
北半球で容易に見える大型の球状星団です。撮影環境や光学系が異なるため一概に比較することは出来ません。ただ、M22については銀河を通して見えるため周辺の星が非常に多く写ってます。画像処理や干渉フィルターによりカラーバランスはかなり異なっています。 
M3 りょうけん座

 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) アイダスNB1フィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN370 300s/枚  M-GEN ダーク処理 Si8、他 4月4日 深谷市内
月の明るさの残る中での撮影です。天頂付近で撮影したため大気の揺らぎが少ないため微光星が小さく締まっています。

既知の海周辺

 BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm  ZWO ASI120MC PL15mm AutoStakert!2.6.8 Si8、4月3日 深谷市内
中央に広がる既知の海、右下にリフェウス山脈、上端にはルビニニッキークレーター、右の暗くなり始めている部分は嵐の大洋、その近くには丘陵地や渓谷と変化にとんだ興味深い地形が見えます。大気や水の無い月面でこの地形がどのようにして生まれたのか不思議です。13cm屈折で撮影しましたが、シーングさえ良ければまだまだ切れ味の良い写真が可能です。
  
月面南部山岳地帯


 BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm  ZWO ASI120MC PL15mm AutoStakert!2.6.8 Si8、4月3日 深谷市内
シーングが悪く、隣の写真と共にシャープさが足りませんが上の写真には月面の表では最大のクレータ、クラビウス(直径225キロ)が目立ちます。右のガッサンディは内部が複雑で、谷有り山有で興味深いクレーターです。
湿りの海とガッサンディ


 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ZWO ASI120MC PL20mm AutoStakert!2.6.8 Si8、4月4日 深谷市内
左の月面が13cm屈折、こちらは20cm反射、口径の大きさの片鱗がうかがえます。
 M57


 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) アイダスNB1フィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN370 180s/枚  M-GEN ダーク処理 Si8、他 4月4日 深谷市内
亜鈴状星雲と共に夏の代表的な惑星状星雲です、月が有りましたが明るい星雲で良く写ります。Hαフィルターを使ってリング周辺の星雲を写したいです。

M16


 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) アイダスNB1フィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN370 300s/枚  M-GEN ダーク処理 Si8、他 4月4日 深谷市内
月齢10の月が沈んだ直後に撮影を開始、寒気の影響で星が膨張しています。創造の柱が目立ちます。
 
     
ワシ星雲IC2177 

 
 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) アイダスNB1フィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 360s/枚  M-GEN ダーク処理 Si8、他 深谷市内
ちょっと古いものですが2月中旬に撮影したものです。再度画像処理をしてみました。間もなく西に傾きお別れです。画面の下が東になります。比較的明るい空で干渉フィルターを使って撮影しています。焦点距離の長い光学系ではシーングの影響をもろに受けて星像が大きくなってしまいました。
  
NGC891
 
 笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) アイダスNB1フィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 360s/枚  M-GEN ダーク処理 Si8、他 深谷市内
同じく2月中旬に撮影したものです。殆どの作品は画像処理を何段階も経て、手間をかければかけるほど見栄えのする画像となります。過去のデータを見直して再度処理するのも楽しみです。
  

冬から夏の星雲星団  
 BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm、ED屈折用0.8倍レデューサー) Quad BP 、LPS-PⅡフィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN320-370 120s~180s/枚  M-GEN ダーク処理 Si8、他 深谷市内
3月24日から27日の未明にかけて撮影した画像です。透明が非常によい条件ではアイダスのLPS-P2フィルターで撮影しました。一方透明度の悪い条件ではQuadBPフィルターを使い撮影しました。シーングと透明度は相反する感じですがシーングが良くなると微恒星が小さくなり対象の解像度が高くなります。3枚玉のエアースペースレンズは温度変化に敏感です。長い撮影時間では、時々ピントチェックが必要です。シーングが良ければハイコントラストの高解像の画像が得られます。
  
 アトラス彗星

3月24日24h16m~35m LPS-PⅡ
M8干潟星雲

 冬の横綱がオリオン大星雲なら、こちらは夏の横綱の干潟星雲です。明るさではオリオン、大きさではこちらです。QBPフィルター
 M20 三列星雲

 LPS-PⅡ空の抜けは抜群でしたが、反面大気の揺らぎが激しく微恒星が大きくなってしまった
M65 66 NGC3628

LPS-PⅡ
M13ヘルクレス座の球状星団

QBPフィルター 
M64

QBPフィルター
 M17

 LPS-PⅡ
M81 82

LPS-PⅡ 
NGC4564

QBPフィルター
NGC2903

QBPフィルター
 
 PK164+31.1 やまねこ座
 かなり淡い星雲で、この環境下ではQBPフィルターを使わないと写りません。
 金星