夏の天の川があがってきました。しかし、4時過ぎには天文薄明が始まるので忙しい撮影となります。春の系外星雲と比較すると明るく大きな対象がいっぱいあるので単焦点の光学系で楽しめます。
M8 M20
笠井トレーディング BLANCA-80EDTⅡ 80mm 480mm 0.8×ED屈折用レデューサー
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO
GAIN370
120秒×12枚 M-GEN Si8 他 深谷市にて 3月21日
M16
笠井トレーディング BLANCA-80EDTⅡ 80mm 480mm 0.8×ED屈折用レデューサー
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO
GAIN370
120秒×12枚 M-GEN Si8 他 深谷市にて 3月21日
アトラス彗星
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、0.8倍ED屈折レデューサー ≒1299mm)
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO GAIN420 180秒×19枚 M-GEN 2020.03.21 21h21m~22n16m
干渉フィルターを使って撮影していますが、尾が伸びているのがわかります。
M81-82
笠井トレーディング BLANCA-80EDTⅡ 80mm 480mm 0.8×ED屈折用レデューサー
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO
GAIN370
180秒×35枚 M-GEN Si8 他 深谷市にて 3月20日
焦点距離が384mmでフルサイズ換算でほぼ2倍となりますが、シーングの影響が比較的少ないため、長焦点光学系と比較しても星雲のディティールが結構出ています。
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、0.8倍ED屈折レデューサー ≒1299mm)
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO GAIN370-300秒/1枚 M-GEN ダーク処理 三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市 撮影日:2020年3月
M3
M1
03/21 この時期としては大分西の空に行ってしまったカニ星雲ですが比較的シーングが良かったので長焦点で撮影してみました。
NGC4565
M104
笠井トレーディングBLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm)
Or-18mm
ZWO ASI-120MC 3月3日撮影 三鷹光器GN-170 AutoStakkert!2.6.8 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市
月面南部のクレーター群
今日は穏やかな暖かい一日でした。夕方望遠鏡を月面に向けると予想の通り、この時期としては比較的安定した像が見られましたが、撮影を開始すると間もなく、急激に像が揺れだしてきました。この画像が最初の一コマ目です。これ以降の画像は徐々に解像度が落ちてきています。クレーターの多い山岳地帯はコントラストが非常に強く表現が難しい。
通常の月面撮影機材
十数万円で入手後、自らレンズや各部の再調整を行い素晴らしい性能となったた3枚玉エアースペースアポクロ屈折。上の写真は夕方のまだ明るい時間に金星を撮影中、シーングの良いときはより口径の大きな機材(20cmクラス)で撮影する。しかし年に数回あるかどうか。
直線壁
付近
ブルーバッハ、直線壁、アルザケル更にバートクレーターと西側の小さな谷バート谷からニコレットクレーターが印象的です
アペニン山脈とエラトステネス
シーングが大分悪くなってきた
直線壁
雨の海
細部は気流の乱れにより見えていませんが、海と呼ばれている中にある丘陵地を強調してみました。
夏の天の川
EF16-35mm F4L IS USM 16mm F4.0 EOS6D(未改造) ISO1600 300秒露光 JPG画像 スカイメモR
3年前のゴールデンウィークに乗鞍高原で撮影した天の川です。やや派手な画像になってしまいました。素晴らしい撮影条件で元画像も非常に奇麗でした。この時期が待遠しいです。
以下の写真の共通データ
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、0.8倍ED屈折レデューサー ≒1299mm)
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO M-GEN ダーク処理 三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市 撮影日:2020年2月27~28日
M13
GAIN320 300秒6枚コンポジット
北天で最大の球状星団で、見ごたえがあります。2月29日未明、撮影の開始が4:55で天文薄明が始まるころでしたが、強行して6カット撮影してコンポジットしました。大分夏の銀河が昇ってきていますが、朝も早くなるので忙しい撮影になります。
M85
GAIN320 300秒6枚コンポジット
地味な形の系外星雲です。この周りは系外星雲が多くなってきます
NGC2359
GAIN320、360秒の29枚コンポジット
ぼつぼつ冬の星雲は西に傾いてきています。カラフルな星雲です。兜と言うよりは、ディズニーのスティッチかコアラの横顔に似ていると思います。
M106
GAIN320、360秒の26枚コンポジット
見かけは比較的大型の銀河ですが、外周の淡い部分の描写がなかなか難しい対象です
バラ星雲
TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD G2 (200mm F2.8) Quad BPフィルター ZWO ASI294MC-Pro GAIN220 300秒×16枚 GN-170自動追尾 ダーク処理 Si8 他 撮影地:深谷市 2/23撮影
強風でしたので久しぶりに望遠ズームレンズを使って撮影しました。F2.8でピントがシビアです。周辺減光も強く、この手の光学系はピント合わせとフラット処理が重要です。ズームレンズとは思えないくらい素晴らしい星像です。
オリオン大星雲中心部の拡大
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、1.5倍バローレンズ ≒2436mm)
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 120秒 30枚 M-GEN ダーク処理 三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市
2/24
カニ星雲の撮影データ
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、マルチフラットナー)
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 120秒 9枚 M-GEN ダーク処理 三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市
2/22
カニ星雲
この時期としては星像が落ち着いていましたが、数枚撮影したら急にシーングが悪化して星像が膨らんでしまいました。比較的ボケていないものを8枚選んで事前処理をしてにコンポジットしました。等倍の画像ですが、解像度はまだまだです。
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、0.8倍ED屈折レデューサー ≒1299mm)
サイトロンQuadBPフィルター
ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 360秒/1カット12~20枚コンポジット
M-GEN ダーク処理 三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市
NGC4631
撮影日:2月24日
エスキモー星雲
撮影日:2月24日 笠井トレーディング GS200RC マルチフラットナー 口径203mm F8(1624mm)
薄雲ともやで透明度は低かったですがこの時期としては大気が安定していました。それでも6~7センチ程度の解像度でしょうか?
M81
撮影日:2月24日
わが銀河系より少し小さいとのことですが、比較的近いので見栄
えのする小宇宙です。腕にH-2領域の星雲が確認できます。
M101
撮影日:2月24日
大きい割には見栄えがしない難しい対象です。
以下の写真の共通データ
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、0.8倍ED屈折レデューサー ≒1299mm)
アイダス Nebula Booster NB1 ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 360秒/1カット15~22枚コンポジット
M-GEN ダーク処理 三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市
撮影日:2020年2月18日~19日未明
サイトロンのQuadBPフィルター使って撮影をしていましたが、最近アイダスのNebula Booster NB1を購入しました。共に干渉フィルターで特性が似ていますがカラーバランスは微妙に違っていますが画像処理で調整しています。
IC2177の頭部
ワシ星雲の頭部の拡大です。
M51
星雲の微細構造の描画を優先したため、バックグラウンドのノイズが大きくなってしまった
M82
等倍にトリミング
M66
M63
NGC891
スバルの散光星雲とM64はアイダスのNebula Booster NB1でファーストライトです。
金星
BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm、OR18mm) ZWO ASI120MC GN-170 Auto Stakkert!2.6.8 深谷市内
ノーフィルターでは模様が全く見えないようです
スバルの散光星雲
BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm、マルチフラットナー)アイダス Nebula Booster NB1 ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 108分 M-GEN ダーク処理
Si8、他 深谷市内
アイダスの干渉フィルタでメローペ付近の青い星雲をねらってみました。
M64
BLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm、マルチフラットナー)アイダス Nebula Booster NB1 ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 108分 M-GEN ダーク処理 Si8、他 深谷市内
お月様が近くに有る中での新しいフィルターのテスト撮影です。サイトロンのQ-BPフィルターとほぼ同じ特性ですがカラーバランスなどが微妙に異なります。
以下の写真の共通データ
笠井トレーディングBLANCA-130EDT(口径130mm、焦点距離900mm、0.8倍ED屈折レデューサー ≒720mm)
QuadBPフィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 M-GEN ダーク処理、
月面はASI120MC、三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市。
NGC2359
撮影日:2020/2/1 露光時間:98分
おおいぬ座のカラフルな散光星雲です。
Ra 07h 18m 30s
Dec -13° 13′ 48″
sh2-274
撮影日: 2020/2/2 露光時間:120分
双子座の惑星状星雲で、720mmでもこの大きさで写ります。
Ra 07h 29m 03s
Dec +13° 14′ 48″
NGC2237
撮影日: 2020/2/1 露光時間:88
分
いっかくじゅう座の通称「バラ星雲」で大型の散光星雲です。
Ra 06h 32m 03s
Dec +05° 03 ′ --
M1
撮影日:2020/2/1 露光時間:68分
超新星爆発して間もなく1,000年経過します星屑が猛スピードで拡散しています。。
Ra 05h 34m 32s
Dec +22 °00′ 52″
NGC7789
撮影日:2020/2/1 露光時間:24分
カシオペア座の美しい散開星団
Ra 23h 57m 24s
Dec +56° 42′ 30″
M94
撮影日:2020/2/2 露光時間:64分
りょうけん座のセイファート銀河 微かに外側の淡いリングが見える。
Ra 12h 50m 53s
Dec +41 °07′ 13″
月面
PENTAX OR18mmで拡大撮影
月面
PENTAX OR18mmで拡大撮影
屈折の像の安定性は素晴らしいものがあります。反射系では、安定した像を得るためには長時間の温度順応が必要ですが、屈折は直ぐに安定した画像が見られます。勿論大気による揺らぎの影響は反射も屈折も変わりませんが、反射系は開放された空間を光が2~3回行き来するため鏡筒内部を渦巻く空気により像の乱が大きくなります。一方、屈折系は密閉された空間を光が一度通過するのみです。それでもこの時期は上空の気流による画像の大きな揺により肉眼ではある程度詳細を見ることが出来ますが、写真画像ではなかなか表現出来ません。
以下の写真の共通データ
笠井トレーディングGS200RC(口径203mm、焦点距離1624㎜、0.8倍ED屈折レデューサー ≒1299mm)
QuadBPフィルター ZWO ASI294MC-PRO GAIN320 M-GEN ダーク処理、
三鷹光器GN-170 Si8 他 撮影地:埼玉県深谷市
NGC2158
撮影日:1/30 露光時間:85分
右上がM35です。
Ra 06h 07m 25s
Dec +24 °05′ 48″
NGC1514
撮影日1/31 露光時間:80分
おうし座 中新星から吹き出たガスだそうです。
Ra 04h 09m 17s
Dec +30° 46′ 33″
M100
撮影日:1/31 露光時間:144分
かみの毛座の渦巻銀河、付近にはいくつもの小宇宙があります。
Ra 12h 22m 55s
Dec +15° 49′ 21″
NGC1501
撮影日:1/31 露光時間:80分
この解像度ではキウイフルーツの断面に似ています。
Ra 04h 06m 59s
Dec +60° 55′ 14″
NGC2261
撮影日:1/30 露光時間:75分
いっかくじゅう座の変光星運
Ra 06h 39m 10s
Dec +08 °45′ 00″
M108
撮影日:2/1 露光時間126分
大熊座の渦巻銀河、これくらいのスケールでは見栄えしない対象です
Ra 11h 11m 31s